壁の模様を走る
電話をしていると、目線はよく壁の模様を追いかけている。
それは、マリオのステージみたいに。
線の組み合わせを目でなぞってみたり。
ドアと窓の木枠をジャンプさせたり。
ついついしてしまう。
ヒマなんかな?
コレなんだろう?
みんなはしてないのかな?
頭を使っている感覚のときは、ついついしてしまっているんだ。
そういえば何となく、パズルを組み上げている感覚に似ていて。
手悪さならぬ、目悪さだ。
アレにも似ているな。
道路のマス目に沿って歩くやつ。
青だけ踏んでもいい―とか。
ああいった、「規則のあるもの」に反応しているみたいだな。
なぜそれに反応するのか?
そして、なぜそれで遊んでしまうのか?
そこに何が隠されているんだろうか?