僕は「顔色を伺う」天才
電車に乗りながら、ぼんやり考える。
難しい顔したおじさんも。
くたびれた顔した若者も。
きっと、楽しい瞬間があたんだろうなーって。
そう思うと、楽しくてしょうがない。
その顔を見たくて。
そのギャップが面白くて。
僕はしばしば「人見知りだ」と公言している。
確かに、今でもそんな瞬間もある。
それはね「不安」な感情から来ているんだ。
ちゃんと話さないと。
相手に腹を立てさせてはいけない。
不安にさせてはいけない。
ミスしてはいけない。
そんな思いで。
でもさ、今は少し違う感情が出てくるときもある。
この人は今、どんな思いなんだろう?
それはどこから来ているんだろう?
もし、その人が輝けるなら、どこの部分だろう?
そんなふうに思う。
「自分が責められる」と感じていた僕は「人の顔を伺う能力」で自分を守ってきた。
でも今は、人の顔色を伺って、「もっと楽しんで欲しいな」「もっと心の底から笑顔になるためには、どこがポイントだろうか?」って考えるようになった。
自分のためではない。
相手のために。
僕は今でも「顔色を伺う」天才だ。
顔色を伺って、もっと出会った人の、その人のなりたい顔色になるようにしたいんだ。
僕は、自分がそんな存在でありたい。